シンガポールに<プラナカン>と呼ばれる人たちが
います。
15世紀初めごろ、ヨーロッパやアジアの文化が交差した
マレー半島に、中国南部から移住してきた人々。
貿易などで裕福になり、新しい土地で、カラフルで
ゴージャスな文化を築き上げました。
写真は、<マレー半島 美しきプラナカンの世界>より
イワサキチエ他著 産業編集センター出版
今も、マレーシアのマラッカやペナン(世界遺産に
なっています)、シンガポールにその子孫が住み、
繊細で豪華なビーズ刺繍や、カラフルなニョニャ
(女性の)料理などが、受け継がれています。
ホテルで出された、ニョニャ料理風デザート。
プラナカンの人たちが好んで使っている色は、
ピンクの濃淡とブルーやグリーン、青緑の濃淡など、
とても愛らしいプラナカン・カラ―です。
住居(ショップハウス)、タイルや陶器、、刺繍や衣装、
料理に至るまで、ピンクとブルーグリーンを組み合わせた、
プラナカン・カラ―が使われています。
オーチャードロードの北側にある、エメラルドヒル
という高級住宅街。
坂道の両側には、ショップハウス(京都の町屋のように
間口が狭く、奥ゆきの深い、中国と西洋折衷の屋敷)と
呼ばれるセレブな家が並び、
家の前には高級車が。
玄関や外回りには、、美しいタイルを使うなど、
それぞれの、好みの装飾が施されています。
美しい外観のプラナカン博物館。
約100年前に建てられた学校を、
再利用して造られました。
プラナカンのルーツ、ニョニャのファッション、
結婚式、宗教、ビーズ刺繍、陶器などが
展示されています。
博物館の中は、
プラナカン・カラ―やプラナカン・デザイン(鳳凰、蝶、花
などのモチーフ)が、壁紙などに使われ、ハイセンスな
空間でした。